映画の主人公になってみた

「自分の人生の主人公は自分だ」って、よく言うけど、日常じゃ自分はわき役だって思うことの方が多いですよね。でも実際に主人公になったらどんなストーリーになるんだろうって、少し気になりませんか。だから試しに書いてみることにします。

主人公の妊娠ぷりぷり日記〜小指のプロポーズ〜

花火の予定時間になった。

 

今回はパーク自体がハロウィンシーズンで装飾されており、

花火もハロウィンの音楽に合わせて打ち上がるよう。

 

ポップだけどどこか不気味で可愛らしい音楽と共に

花火が始まった。

 

さすがディズニーの花火、綺麗です。

いいねぇ

 

今年も一緒にお祭りで花火を見に行きたいねと話していたが

2人とも仕事の都合が合わずに終わってしまっていたので

一緒に並んで見ることができてよかったなぁ。

 

とか思いながら花火に集中していると、

隣の夫くんがこちらをじっと見ている。

 

え、なんで花火見ないの。

と思いつつ、

 

どうしたの?

 

と尋ねると、

 

うん、今日は1日ありがとうね。

 

うん、こちらこそありがとう。

花火、綺麗だよ。

あんなに見たいっていってた夫くん、

なぜ花火を見ないんだろうと

主人公は不思議に思いながら目線を花火に戻す。

綺麗だねぇ〜

 

ウン、

なんか夫くんがゴソゴソしてるけど

主人公はこの景色を目に焼き付けたくて、

花火から目を離さない。

そしたら夫くんが動きを止めて、主人公の名前を呼ぶ。

 

振り返る主人公。

 

突然跪く夫くん、

 

手には小さな四角い箱、

 

箱を開ける夫くん、

 

中にはキラキラ輝くリング。

ここにきてやっと、状況を察した主人公。

本当は、付き合う時の告白もゆっくりできなかったから

プロポーズはちゃんとしようと思ってたけど

突然になっちゃったから、

改めて、言わせて欲しいんだ。

 

ずっと主人公と一緒に楽しく過ごしていきたい。

家族になりたい。

 

結婚してください。

 

これが世にいうプロポーズなのですね

 

もちろん、

よろしくお願いします

ウルウルの主人公に

リングを取り出す夫くん

 

隣に座って指につける前にひとこと

 

ごめん、これは本当に申し訳ないんだけど

急いで買いに行ったからこれがいいと思った指輪のサイズがなくて、

店員さんがめっちゃ小さいからっていってたんだ。

もしかしたら入らないかもなんだけど、

本当にこれは俺が悪いから、気にしないでね。

 

との忠告付きで指にリングを通してくれる。

 

けど、店員さんのいった通り薬指にはややスリムすぎるサイズで

夫くんは申し訳なさそう。

 

小指ならピッタリだよ

 

と付け替える主人公。

 

自分の指にこのキラキラ輝くリングが付いていることが

嬉しい。

夫くんは仕事を頑張っているが

主の仕事と別のことを掛け持ちしながら一緒に暮らすお金を

一生懸命稼いできてくれている

 

それを知っていたので婚約指輪は本当にいらないから、

と事前に何度も話をしていた。

 

そんな夫くんが

この超過密スケジュールの中、頑張って自分1人で選んできてくれた

きっと生活費も削ってくれたであろう。

 

それでも主人公を喜ばせるためか、

覚悟の証明か、

わからないけどとにかくその気持ちが嬉しくて。

ディズニーでプロポーズはちょっと照れくさいなとか

思ってたけど、

もうこの時には大都会の超人気パークに溢れる観光客は

一切目に入らなくなっていた。

 

夫くんと2人、抱き合ってこの幸せを噛み締める。

花火の下、うるうるする主人公の頭を撫でながら

自分もうるうるする夫くん。

 

この人と、これから頑張っていかなくちゃ。

 

主人公にとっても大切な大切な覚悟の夜になりました。

主人公の妊娠ぷりぷり日記〜2回目のプロポーズ〜

ミッキーと写真を撮って本物の主人公を知り、

イッツ・ア・スモールワールドに乗って平和を祈り、

ホーンテッド・マンションでハロウィンを味わい、

ドナルドのぷりぷりに癒され、

ディズニーランドを満喫。

 

ディズニー初心者で半日で回るコースにしてはとても良い調子だと

自負している。

きっとちゃんとしたご飯を食べないから、

夕方にはお腹も空くしそれくらいの方がお土産屋さんも

後々回りやすいだろうという見立てで予約した

イースト・サイドカフェ。

 

入店すると一番奥の窓側のとても落ち着いた良い席に案内してもらえた。

夫くんはステーキを、主人公は大好きなパスタのコースを注文。

 

前菜からディズニー色満載のコースを堪能する。

ここでもお肉のおいしさに感動する夫くん。

もれなく感動するお隣の主人公。

お腹いっぱい

心もいっぱい

夢の国でいっぱい

ただ、このあたりで夫くんの咳が悪化。

元々非常に忙しい数日間を過ごしていた夫くんは

疲労のせいか、風邪気味であった。

 

そんな時にテーマパークはしんどいだろう。

明日も楽しまなければならないから、

本当は最後の花火まで見て今日は帰ろうといっていたのだが、

それをやめにして早めにホテルに帰ろうと提案した主人公。

 

しかし頑なに断る夫くん。

 

そんなに花火を見たいならば、

と思って、心配を心に残しながら目の前のお皿を2人で噛み締めながら

平らげる。

そうして幸せなひと時を過ごした2人は、

お土産を買いにショップを見て回る。

 

誰に何を、考えながらお土産を買う瞬間、

主人公はとても好き。

 

あの人は甘いの苦手だからこっち系で、

職場はみんなで食べられてかつコスパもある程度見たもので…

なんて考えながら選択していく。

お土産の選別を終えてホクホクと袋を抱えて

向かった先はシンデレラ城を正面に見ることのできる広場。

 

Reach for the Starsを見に来た。

これまた主人公が見たかったものの一つで、ワクワク。

人だかりで見えないかと思ったが、

規模感が大きいので意外と人だかりの壁の向こう側に

大きく映し出されるスターたちを拝むことができた。

 

音楽と最新の技術を組み合わせ、

ディズニーのキラキラした音楽を合わせれば

皆がその世界に浸ることができるわけだ。

スターたちを鑑賞したあとはエレクトリカルパレードの場所取りをするために

移動。

すでに待機エリアで地蔵をしている人々もいる。

隙間に最前列で座れそうな場所があったので

そこに陣地を決めて着席する2人。

 

主人公の最も楽しみイベントの一つ、エレクトリカルパレードの開始を

待つ。

本日の写真を振り返りながら2人でしゃべりつつ待っていると、

キャストさんが大きな声で誘導を始める。

 

そして間も無く、スピーカーから聞き覚えのある音楽が。

 

これを聞いてこれを見なくちゃディズニーを去ることはできない。

かの有名なキャラクターたちがキラキラとエレクトリカルな

乗り物に乗って周りに愉快なダンサーさんたちを引き連れて

我々にファンサを振り撒きながら

行進していく。

 

本当にこの時の高揚感ったらありゃしない。

隣で写真をたくさん撮っている夫くんの横で

主人公はそのキラキラの雰囲気と音楽とキャラクターたちを

一瞬も逃さないように、

夫くんとこの瞬間を過ごせている幸せを忘れないように、

脳みそに焼き付ける。

 

幸せだなぁ。

 

何人かのキャラクターにファンサをもらえたような気もする。

さあ、パレードを終えて大満足の主人公。

 

周りも先ほどまでの賑やかな音楽からいつものパークミュージックに戻り

そろそろ夢の国閉園のムードに近づいていく。

主人公はここで満足しているので、

体調の悪そうな夫くんが心配で帰ろうと誘うも、

いや、せっかくだから最後の花火まで見てかえろう

 

となかなか譲らない。

全然いいのだけど、明日まで体力が持つだろうか。

 

夫くんの頑なな意思を不思議に思いながらも、

夜のパークを散策。

 

そして花火を見る場所を選定する。

 

キャストさんに花火ってどこからが綺麗に見えますか?

 

と尋ねる夫くん。

そこまでして花火を楽しみにしているのか。

それなら最後まで見てあげようとお勧めされた場所まで一緒に

歩いて向かう。

お勧めされた場所というのは

シンデレラ城の裏側あたりの位置だった。

 

その近くにある花壇の枠のブロックに腰掛けて

花火が打ち上がるのを待っていた。

さあ、この後、主人公は全く予想していなかった

人生2回目のプロポーズに遭遇するのでした。

主人公の妊娠ぷりぷり日記〜夢のご飯は夢の味〜

プーさんとのグリーティングを終えて、

時刻は13時を回っている。

 

羽田で軽食をとっていたが、朝からまともな食事をしていなかったので

腹ペコだ。

 

ここで主人公がかねてより楽しみにしていた、かの有名な

リトルグリーンマンを食べる。

 

主人公は幼い頃からリトルグリーンメンが好き。

以前ディズニーに来た際にもしっかりとリトルグリーンまんは

食べさせていただいた。

 

今回も同じお店に並んで購入。

 

テラス席に座ってしっかりとその可愛らしい

御姿を写真に収めてから、口へと運ぶ。

 

「うんまっ!」

 

感動する夫くん。

 

久々の食事というのもあるだろうが、

この見た目の可愛さに全振りしているといっても

許容されるレベルの食べ物が

こんなにも味まで100%気を配って

大人が美味しいと感じられるものだとは思っていなかったのだろう。

 

そうです、夢の国は見た目も味も

全て夢のクオリティなのです。

 

今回初めての日本のディズニーに来た夫くんは

そのクオリティの高さに終始感動していた。

さて、ひと休憩を終えてさらにモチベーションを上げた2人。

 

次に目指すはこれまた念願の

美女と野獣。

 

主人公の前回夢の国ログイン日は大学の卒業旅行。

美女と野獣がオープンして比較的まもない時期であった。

 

待ち時間覚悟でいざ入園すると、なんと悲しいことに

メンテナンス中。

 

泣く泣くオーロラ城の前で記念撮影だけしてその地を

後にした記憶。

 

ということで、今回は絶対に外したくない。

入園して早々に、なんとかパスに課金して無事に

搭乗権をゲットしていた。

 

(最近はなんとかパス等、ディズニーを楽しむにも知識と技術が必要で

田舎者の主人公には少し難しい)

時間になったので足早にオーロラ城へと向かい、

列に並ぶ。

 

思ったよりも並んでいる時間が短く、

内装に惚れ惚れしていたら自分たちの乗る

ティーカップが目の前に来ていた。

 

愉快でエレガントな音楽に乗せられて美女と野獣の世界へ。

 

美しくて、もっとずっと見ていたいと思うような

そんな世界観でした。

 

夫くんももちろん感動している。

しばらく美女やじゅの世界観に浸りながら、

次なる目的地へ。

 

主人公はあとは夜のプロジェクションマッピング的なものと、

エレクトリカルパレードを満喫できれば大きな目的は

達成と満足していた。

 

そして意外と妊娠中は乗れないアトラクションなんかもあったりする。

ビッグサンダーマウンテンが乗り物的に好きなのだがそちらも今回は断念。

夫くんの希望を聞くと、

他のキャラクターにも会ってみたい、

とのことだったので、確実にお会いできるトゥーンタウンへと

場所を移すことにした。

お目当てはディズニーランドの主人公、

ミッキーマウス。

 

ミッキーのお家にお邪魔して

今にも暴れ出しそうで不安な洗濯機を横目に列に並びながら、

ミッキー様との対面をワクワクして待つ。

そして、ご対面。

 

エントランスでお会いしたプーさんとは

全く異なる、きちんとミッキーの

陽気でハキハキして、元気いっぱい

すばしっこい感じの動きで全力で出迎えてくれる。

 

これがこの世界の主人公か。

 

そう思わされた瞬間であった。

 

しっかりハグしてもらって写真を撮ってもらって

大満足。

その後もトゥーンタウンの色々なオブジェなんかに

またがったりして写真を撮って楽しむ。

 

今見返すと、ぎこちない姿勢で全くはしゃいでいるようには見えないが、

心の中は2人とも夢の国を全力で楽しんでいたのでした。

主人公の妊娠ぷりぷり日記〜夢の国のエントランス〜

仕事の日よりも早い時間にアラームが鳴って、

眠い目をこすりながら夫くんと共に身支度を整え始める。

 

頭も体も眠いけど、

心は果てしなく軽やかに今にも夢の国まで飛んでいってしまいそうだ。

身支度完了、気合十分、

さあ、忘れ物がないか確認してついに出発。

 

空港までの道はまだ回転し始めていない脳みその2人なので静かなドライブでした。

空港でチェックインして、あとは飛行機を待つだけ。

待ち時間、椅子に座っていたらいつの間にか意識を飛ばしている主人公。

 

これは飛行機に乗り込んだら速攻で夢の世界にGOだな。

 

順番が来て、飛行機に乗り込み、さあこれからワクワクフライトだと思った次の瞬間、

2人は完全に夢の国へと誘われていました。

2人とも離陸の瞬間を覚えていないと述べています。

気づけば飛行機は関東圏へ突入しており、

着陸態勢。

 

幾分か眠気が覚めて、体力も回復したような気がする。

 

無事に機体が着陸して、羽田へと足を踏み入れる。

ついに来てしまった。

 

足早に予約したホテルまでのリムジンバス乗り場へと向かう。

事前に予約したバスチケットのQRコードを準備してバスへと乗り込み、

まずはホテルへとチェックイン。

 

今回、旅行会社から予約を取ってもらったのだが、

ディズニーとの提携ホテルでなんかすっごくいいホテルに来てしまった。

 

ドアマンが扉を開けて出迎えてくれて、フロントのお姉さんが素敵にお部屋を案内してくれる。

まだ部屋に入るには早い時間だったため、手続きを済ませて荷物を預けて、

ディズニーまでのバスをロビーで待たせていただく。

 

時期がちょうどハロウィン近くだったため、ロビーには華やかなハロウィン期間限定の

フォトブースが設置されていた。

 

そこで小学生くらいの子供を連れた家族が変装して写真を撮っている姿を

微笑ましく見守る。

 

「俺らもあそこで写真とろ」

 

まさかのお隣さんからの提案。

高級ホテルにそぐわないくらい華やかなハロウィンのフォトブースで

大の大人が写真を撮っても良いものだろうか。

 

と、躊躇う主人公を横目に、

躊躇なくスタッフさんに写真撮影を依頼する夫くん。

 

まあ、旅先で誰に見られるわけでもないし、いいか。

 

なんだかんだで満面の笑顔とピースを添えて写真撮影をしてもらう。

 

うん、いい写真だ。

そんなこんなで高級ホテルのロビーをソワソワと満喫していると、あっという間にバスのお迎え。

 

ミッキーとミニーの耳をバッグの横に携えて、

あからさまにこれから夢の国へ向かいますと言わんばかりの2人がバスへ乗り込む。

 

ホテルは高級ホテル、高級住宅の並ぶ土地の一角にあり、

バスに乗っている人もみんな高級そうな雰囲気を漂わせている。

 

整った建物に整った道路、整った公園、

田舎で育った主人公からしたらなんだか異様に人工的で

落ち着かない感じの街並みだった。

バスに導かれ、我々はついに夢の国のエントランス近くに到着した。

 

すでにディズニーの音楽が聞こえ始めており、2人のテンションは

ミチミチと競り上がっていく。

 

まだまだ入園口にも辿り着いていないけど、

ゲートの手前の手前の門あたりで

夫くんが2人の写真を撮ろうといってくる。

 

どう考えてもまだ早いと思ったけど、そうやってはしゃいでくれることが

嬉しいので、一緒に撮ってあげる。

しばらく歩いて本物のゲートにたどり着いた時、

 

「さっきの写真撮ったとこって、まだ全然パークじゃなかったんだね」

 

と気づく夫くん。

 

ソウダヨ。

気を取り直して、荷物チェックを受けて、チケットをかざしていざ入園。

 

主人公が夢にまで見た、彼氏とのディズニー。

テンションはここにきて頂点に達しておりました。

 

エントランス入ってすぐにある花壇で大きなミッキーが出迎えてくれている。

写真を撮って中の方に進んでいくと、人だかりが。

 

なんだろうと近寄ってみると、その人だかりの中心部にはあの、かの有名な

プーさん。

 

グリーティング中でありました。

 

子供を優先してグリーティングは行われるという事前情報に

大人が相手をしてもらえるだろうかと思いつつも人だかりの一部になって、

カメラを準備して待機してみる。

 

動き一つ一つがちゃんとプーさんで可愛い。

 

しばらく待っていると、なんと我々の間に入ってきて写真を撮ってくれるプーさん。

 

夫くんはもふもふのおっとりプーさんに夢中になっていた。

素敵なファンサをいただいてすっかりディズニーに入信した2人。

 

ここから夢の国での夢の時間が始まっていくのでした。

主人公の妊娠ぷりぷり日記〜ディズニー新婚旅行〜

無事に主人公の両親への挨拶を終えて、安心感に浸っていたのも束の間、

明日にはずっと前から楽しみにしていたディズニーランド旅行が始まる。

 

両親挨拶後にマックを食べ終えて、

主人公は夫くんに家まで送ってもらい、夫くんはお仕事へ。

 

夜勤明けで緊張も使い果たしたところなので、一旦仮眠する。

しばらくの仮眠か目覚め、

荷造りをする。

 

夫くんと県外に泊まりで旅行に行くのは実はこの時が初めて。

 

そして、長年、彼氏と一緒にディズニーランドにいく

というのが夢だった主人公。

それが叶うなんて夢のようなウキウキ気分

 

なのだが、妊娠しているという高揚感と

結婚が決まったという

あまりに人生において大きすぎるハッピーイベントが重なりすぎて、

ディズニーが本当に少しだけ霞がかかっているようなのは

気のせいだろうか。

気合を入れて旅のしおりまで作って持っていくリュックに

しっかりと詰める。

時間がないかもしれないと事前に準備しておいたメルカリで購入した

ミッキー&ミニーのお耳の存在も確認。

 

お洋服は夫くんの誕生日にプレゼントしたお揃いのTシャツ。

袖口に手製のお揃い刺繍を入れている。

いい大人になって恐縮であるが、明日はペアルックをさせていただく。

 

この歳にもなればペアルックなんて恥ずかしいと思うだろうと

若かりし頃の主人公は思っていたのだが、未だにそういった服装は小っ恥ずかしさもあるのだが、

周りに我々が恋人同士であることを認められているような気がして、嫌いじゃない。

 

完全な自己満足であります。

さあ、あとは夫くんのお仕事が終わるのに合わせて

夫くんの職場兼、元自宅に向かう。

 

空港へは夫くんの職場からの方が近いので、本日は珍しくそちらにお泊まりだ。

お仕事終了の連絡を受けて車で向かう主人公。

車で40分ほどの道のりであるが、主人公はこの道が好きだ。

 

夫くんの職場兼自宅は、元々夫くんの祖父母がお住まいだったお家。

そこを改装して職場としている。

夫くんの幼き頃からの思い出の場所でもあり、主人公はもちろんその頃のそのお家は

知らないわけだが、なんだか懐かしい感じがして、とても好きだ。

夫くんの自宅に到着。

仕事終わりのここ最近の多忙による疲労が滲み出る、愛おしい笑顔で主人公を迎えてくれる。

 

ご飯は主人公が自宅で作ったものを持って行って一緒に済ませた。

そして、近所の銭湯に入りにいく。

夫くん御用達の古き良き、激アツ温泉、しっかり堪能した。

 

お風呂上がりに自販機の缶ジュースで乾杯して帰宅。

主人公は夜勤明け、夫くんは仕事終わりでヘロヘロの中

心地よい銭湯の温もりが冷めていって、

我々は自然と寝床に体を向かわせる。

 

明日も朝イチの飛行機に乗って出発だ。

 

心地よい湯冷めと明日からの2日間の夢の国に想いを馳せて、

夢の中へとまっしぐらに向かう2人でありました。

主人公の妊娠ぷりぷり日記〜両親挨拶〜

妊娠も確定して、喜びに包まれる2人、

 

と思いに浸る間もなく主人公の両親への報告の日。

 

この日は主人公は夜勤明け。

普段ならぼーっとしている午前中の時間、

この日だけは目と頭は冴え渡った状態で実家へ向かった。

 

向かう道中、夫くんはスマホにメモをしている両親への挨拶の言葉を何度も声に出して練習している。

 

昨日の夜、1人で黙々と考え、練習していたらしい。

 

涙ぐましい努力をありがとうね。

スーツ姿を決め込み、朝から髪の毛もバッチリセットしていたため

やや出発が遅れてしまったが、夜勤が長引いたということにして、10分ほど遅れて実家に到着。

到着していつものようにインターホンを開けてくれる。

主人公の両親はいつものように明るく出迎えてくれるが、

どことなく緊張感のある空気。

 

母に報告後、父親への伝え方は母に任せていたが、

きっとこの様子は父も大方のことは聞いているのだろう。

夫くんは初め、車の中では挨拶の時は土下座をするから椅子には座れないと

言い張っていたが、両親が案内してくれたのはしっかりダイニングテーブルの席で、

夫くんの覚悟の土下座の予定はさっぱりなくなってしまった。

 

4人とも着席し、両親がえっと?という感じの雰囲気を出してきたので、

夫くんと目を合わせて、心で頷きあう。

今日はご報告があって急遽お邪魔しました。

実は、2人の間に子供を授かりまして、結婚をさせていただきたいと思っております。

 

結果として、子供ができたから結婚という形になってしまい、順番がなっていなくて申し訳ないのですが、

主人公さんとは付き合った当初から、結婚に向けて話をしておりましたし、近いうちにはとずっと思っていました。

今回このような形での報告となってしまい申し訳なく思います。

仕事の面などご心配をおかけするかもしれませんが、これから2人であたたかい家庭を築いていくために、

僕自身もより一層仕事の方も頑張っていきたいと思っておりますので、

結婚をお許しいただけないでしょうか。

 

なんとしっかりしたご挨拶なのでしょうか。

隣で聞いていて、感動したまでです。

一晩考えてくれた成果を存分に発揮してくれました。

 

そして、以下、父より。

まずは、何より驚きました。

今年の春にうちの長女が結婚して、まさか主人公まで結婚、子供が産まれることになるとはね(笑)

職場での鉄板ネタになりそうです。(笑)

 

というのは冗談で、

主人公は元々生まれつき妊娠しづらいかもしれないって言われてて、

子供ができるか不安だったと思うんです。

それでもこうやって今回、子供を授かることができて、とてもよかったなって思っています。

 

まあ昔なら順番がとか色々あったのかも知れないけど、

もう今はそんな時代じゃないからね。

そこは私たちは何もいうつもりはありません。

 

これから色々と大変なこともたくさんあるだろうけど、

2人で乗り越えていってほしいなと思います。

 

娘をよろしくお願いします。

もう途中から、あったかい涙がポロポロでした。

 

夫くんの額には汗がタラタラ。

 

でもきっと、安心したと思います。

夫くんは特に、自分が逆の立場だっただ一発殴ってもおかしくないといっていましたし、

土下座覚悟で家まで出向いてくれたわけですから。

 

主人公としてはきっと両親は受け入れてくれるという思いがあったけれど、

でも言葉としてこうやって認めてもらえたことは、とても大きな安堵として心を満たしてくれました。

 

そしてその後、母からと主人公からと、それぞれ言葉を交わし、

無事に結婚を認めてもらうことができました。

 

(安心しきったからか、夜勤明けの限界脳みそのおかげかわかりませんが、自分が何を話したのかあまり覚えていません。)

 

ともあれ、挨拶を無事に終えてお茶菓子と紅茶を嗜みながら会話をし、

その日は1時間程度で実家を後にしました。

短いようで、夫くんからすれば非常に長い長い1時間だったと思います。

ヘロヘロになった夫くんと共に車で帰宅。

 

今日は夫くんが大好きなマクドナルドを一緒に食べて主人公は夜勤後の仮眠の世界へ、

夫くんはお仕事へと向かうのでした。

 

この日、父が着ていたポロシャツは

何年か前の父の日か誕生日に、

主人公が胸元に刺繍をしてプレゼントしたものだったなぁ。

 

その服を大切なこの挨拶の場で着てくれたこと、

父の優しさだっのだろうと思います。

 

主人公の妊娠ぷりぷり日記〜妊娠確認〜

さて、母への報告を終えて、週末の挨拶の段取りもおおまかに決まった。

 

いよいよ、妊娠確認のための病院受診の日。

 

婦人科で看護師として仕事をしている主人公、

まだまだ専門職としてはルーキーではありますが、

さまざまな症例を見てきました。

 

妊娠検査薬で陽性反応が出ていたとしても、正常な妊娠でなければ

その後の妊娠を継続することができないこともあるというのを

日々、肌身で知っているものですから、不安な時間でありました。

 

不安と緊張とでいっぱいだったので、夫くんに最初の受診はできればついてきてほしいとお願いし、

付き添ってきてもらった。

病院受診の当日、通い慣れたはずの産婦人科に到着していつもの通りの受付をする。

 

そして待合室でドキドキしながら自分の順番を待つ。

夫くんとはどんな話をしていたか覚えていない。

 

ついに自分の番号が呼ばれて、聞き慣れた先生の声がする診察室へ。

おはようございます〜!

陽性でたのね!

 

もうあなたの予約が入ってるの見てからずっと楽しみにしていたのよ。

と、朝イチの診察とは思えないほど、相変わらずのお元気さでお出迎えしてくれる先生。

 

この先生は、主人公が看護師を目指すきっかけをくれた、

中学生頃からお世話になっている主人公のロールモデル的な先生である。

あ、初めまして、私ずっと主人公さんの主治医をさせてもらっています、○○といいます。

と、夫と先生が挨拶を交わす。

なんか、長年の主治医に夫を初めて紹介するの、

両親に彼氏を紹介するみたいな、なんか変な感じ。

じゃあ、早速診察してみようかね。

最終月経から数えると6週くらいだけど、

この時期だとお腹からと見えないから、ごめんけど下からのエコーで見てみるね

ということでお隣の内診室へ移動。

夫くんは診察室で待機。

いつもは介助側にいるけど今回は椅子に座らせていただいて、

診察をしてもらう。

 

ドキドキドキドキ

 

おお!いるいる!

妊娠してるよ!!

ここにいるね!

と、カーテンの向こう側で盛り上がる先生の声。

 

多分隣で待機している先生までまる聞こえだったと思う。

天井を見つめる主人公、

安堵。

 

よかった。。

画面、見てみる?

と、返事を聞くのも待たずに先生がカーテンをシャっと開けて

エコー画面を見せてくれる。

 

そこには確かに赤ちゃんの袋が映っていた。

 

今まで自分の子宮のエコーは何回も見てきたけど、

空っぽだったその空間に、プワプワの丸い袋が、

確かに存在してた。

まだ姿も形も何も人らしくもなんともないのに、

 

かわいい

 

そう思った。

ここで一つ、

主人公は重複子宮といって、生まれつきの子宮の奇形がある。

普通は子宮ができる時に左右のミュラー管が融合するときになんらかの原因で

うまくいかずに、一つになるはずの子宮が2つに分かれたままになっているような状態

とのこと。

 

奇形とはいっても、主人公の場合は経過が順調でおそらく問題なく妊娠できるだろうとは

言われていた。

しかし、妊娠した場合は流産や早産になるリスクは普通の人よりは高いよ、との説明。

そんな感じだったもので、妊娠できたこと自体、先生も喜んでくれていた。

そして何より先生が驚いていたのは、今回の妊娠が右側の子宮で成立していたということ。

 

主人公はどちらかというと右側より左側の方が診察の時などは

子宮が観察しやすい状態で、右側は子宮の出口が塞がり気味であるとの見解であった。

 

そんな中、今回の赤さんはわざわざ不便な右側にお住まいのようで、

先生は

なんでだろうねぇ〜!

と、とても不思議に面白がってくれていた。

内診を終えて、診察室で夫くんにも説明。

おめでとうございます、

と。

 

夫婦で顔を見てにっこり微笑んだ。

初めて見る子宮のエコー写真を見せられ、

みるからに頭に??が浮かんでいる夫くんであったが、

先生の説明で丸いのがどうやら赤さんらしいというのがわかったようで、

にこにことマスクの下で笑っている。

次回は心拍確認をするので、その予約をとって、

その日の診察は終了。

 

夫くんと共に病院を後にした。

.

車に乗り込んで、

もらった初めてのエコー写真を見てニマニマする。

 

嬉しいね。

よかったね。

なんて安心したらお腹が空いて、

その日はとってもジャンキーなものを食べたい気分だったので、

珍しくケンタッキーを食べて帰ることにした。